暖かくなってきて梅が咲き始めると多くのカメラマンがメジロを求めに梅園に足を運びます。
僕は装備も揃ってないので野鳥撮影にまだ手を出したことがなかったのですが、色々な方の写真を見ているうちにメジロを撮りたくなってきてしまいました。
しかし僕の手持ちの望遠レンズはXF50-140mm F2.8のみ。
フルサイズ換算200mm相当のレンズですが、野鳥撮影は600mmが標準レンズと言われる世界。
流石に厳しいかと思っていたのですが、インスタやTwitterに機材情報を載せている方のメジロの投稿を見ると意外と200、300くらいで撮影されている方もいることに気が付きました。
これはたまたま近くに来たメジロを捉えた運の良いものなのか、それとも200-300mmでも普通に撮れてしまうのか……。
ということで今回はメジロは200mmの望遠レンズで撮れるのかを実際に試してきました。
はたして200mmを携えた野鳥撮影初挑戦の初心者にメジロは撮れるのか、実験開始です。
本日の装備
今回はこんな装備で挑戦してきました。
XT-20+XF50-140mm F2.8。
ボディはいつもの。
正直そろそろ買い替えかなと考えているのですが、5月に新機種が発表されるようなのでそれ待ちです。
レンズはレッドバッチのズームレンズXF50-140mm F2.8。
僕の手持ちで唯一の望遠レンズで、最近最も気に入っているレンズです。
少々重くでかいレンズですが、ズームしてもレンズが伸びないので思ったより気軽に扱えます。
写りもレッドバッチズームレンズということでめちゃくちゃいい。最近はこのレンズが好きすぎて標準レンズの使用頻度を超えました。
しかしフルサイズ換算で210mmと望遠としては焦点距離が物足りなく感じる瞬間もあり、XF100-400mmか70-300mmを追加で購入するか悩んでいたりします。
池上梅園
今回メジロを撮る場所として選んだのは「池上梅園」。
東部池上線池上駅より徒歩20分。
または都営地下鉄浅草線西馬込駅下車徒歩10分。
池上駅からはバスも出ているようですが、僕は天気も良かったので池上駅から歩いて行きました。
無料の駐輪場があるので自転車で来られている方も多かったです。
池上梅園は丘陵地の斜面を利用した梅園。傾斜面に30種の梅が植えられています。都内ではなかなか見られない景色です。
入場料は大人1人100円。
広い園内ではありませんがそこまで混み合うこともなく落ち着いた雰囲気。
僕が行ったのは2月の第4週でしたが、開花状況は4〜5分咲きくらい。
見頃は3月入ってからかなという感じでした。
XF50-140mm VS メジロ
今回のメインの目的メジロを探して行きます。
池上梅園は丘の上にも登れるのですが、上からだと探すのが難しかったので下から探しました。
園内右手奥の白い梅の木から鳴き声が聞こえたので向かってみると……。
いました!
少し遠くも感じますが、手前側の枝に止まっていたメジロを手持ちの望遠レンズでもなんとか捉えることができました。
撮ってみて感じたのはメジロが思った以上に小さいので換算200mmではちゃんとピントを合わせるのが難しいということ。ピントを梅の花に持っていかれた写真を何枚も量産してしまいました。
今回鳥の撮り方とか調べずに行ったのでいつものようにAF-Sで撮っていました。なので撮れた写真は基本的に止まっているメジロだけです。
池上梅園は梅の木の周りに柵があるので近づける距離に制限があります。少し奥の枝や高い枝に移ってしまうと200mmでは足りません。
メジロは警戒心が低いのか近くでパシャパシャ撮っていても逃げなかったので、近くにきてくれた時は200mmでもなんとかなりますね。
ちなみに少し遠くの木に止まってしまった時はこんな感じになります。
流石に焦点距離が足りません。ウォーリーを探せ状態。
池上梅園のように梅の木の周りを柵で覆っている場所でなければ違う木に移った場合でもメジロに近づけるので200mmでもなんとかなりそうな気もします。
トリミングして誤魔化す
ここからはトリミングをした写真。
だいたいこのくらいの小ささになってしまったメジロの写真(左)をトリミングして誤魔化します。
あまりトリミングをしてこなかったこともありトリミングは邪道に感じていたのですが、一度使えばそんな考えは消えますね。
僕の使っているXT-20は画素数2000万台でトリミング耐性は高くありませんので、Lightroomで現像する際にスーパー解像度を適用しています。
多少は効果があるはず。
一度手を出すとこれは大丈夫じゃないかと思っていた写真もトリミングしだしてしまいます。
思い切って縦構図に変更。
最後は唯一紅梅に止まってくれた一枚。
1番トリミングしているので1番荒いですがお気に入り。
結論 200mmでもなんとかなる瞬間もあるが、厳しい場面が多め
200mmでもメジロは撮れるのか挑戦してきましたが、結論としてはなんとかなる瞬間もあるが厳しい場面が多めです。
メジロが近くに止まってくれた時は200mmでも対応できますが、少し遠くに止まってしまった時は厳しいです。特に池上梅園のように梅の周りを柵で覆っていて梅に近づけない場所だと厳しいと思います。載せていませんが、実は遠すぎてトリミングでもなんとかならない写真を量産しています。
逆に周りに柵がなくて近づける場所であればなんとかなりそうです。
撮りに行く場所はしっかり調べた方がいいかもしれまん。
ちなみに池上梅園ですが、人も多くないし園内も広くないのでメジロ撮影の練習にはすごく良い場所だと感じました。200mmだと厳しい瞬間はありますが300mm以上を持っている方であればかなり撮りやすい場所ではないでしょうか。
まだ梅の見頃はこれからという場所が多いので、もう少しXF50-140mmでメジロに挑戦してみようと思います。厳しすぎたら望遠追加購入かな……。
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